今年もたくさんの桜とスナップ撮影させていただきました。ありがとうございます。
撮影のご依頼頂いた方の中からも、桜を綺麗に撮影できなかった、というお声も頂く事があり、
そこで、初心者でも一発解決できる桜を綺麗に撮影する方法の一例をご紹介します。
まず一番先にお伝えすべき事は、桜を撮影するときにオート機能で撮影すると、なんだか暗い為がっかりする写真になるという事です。
「AV」モード
風景として全体的に撮影するときは絞りを絞ってピントを合わせ、 花や枝にクローズアップして写すときはボケを意識して絞りを開きましょう。
「TV」モード
人物をぶれなく撮影する為に「TV」を使うという事もよいでしょう。
桜(特にソメイヨシノ)は白いのでカメラが暗く補正してしまいます。
カメラのオートは明るい場所を暗く、暗い場所を明るく撮影するためです。
露出を「+に1EV程」あげて撮影してみましょう。
晴れの日は「太陽」が基本です。ほんのりピンク色の桜を綺麗に撮ることができます。
ただ、桜の種類によっては、また、接写の場合によっては「蛍光灯」で青みを出すことで、よりピンクが強調されることもありますから不思議ですね。
晴れた日でも桜は白く映りがちです。
マゼンダを「+3程」あげてみましょう。
「風景」や「ビビッド」に設定すると、メリハリが出るので、青空と桜色のコントラストも良くなります。
三脚があるなら、複数枚の画像を合わせる多重露出機能を使ってみましょう。
ピントが合っている写真とピントをずらした写真を組み合わせることで柔らかな雰囲気の写真が作れます。
<対応機種>EOS-1D X, Canon EOS-1D X MARK2,
EOS 5Ds R,
EOS 5Ds, EOS 5D Mark IV,
EOS 5D Mark III, EOS 6D Mark II, EOS 6D, EOS 7D Mark II, EOS 80D,
EOS 70D,
(ミラーレス)EOS R,
EOS RP
仕上げはPLフィルター
昼間の桜撮影にはPLフィルターは不可欠と言っても過言ではありません。
下記にPLフィルターの必要性について書き出しておきます。
以上の組み合わせ、またはプラスアルファで写真はぐっと良くなります。
色々試して自分だけの世界を作り出してみてください。
一眼レフカメラ用のフィルターといえば、色々な種類がでていますが、
PLフィルター(偏光フィルター)は何しろ余分な光の反射を減らし、色彩本来の色を引き出してくれるんですから桜撮影に限らず、使わない手はないでしょう。
PLとはPolarized Light(偏光)の略
つまりは車のドライバーがつける高性能サングラスのカメラレンズ版です。
写真撮影の上で、一番活用頻度の高いフィルターと言っても良いでしょう。
もっとも活躍するシチュエーションは、屋外での(昼間)風景撮影です。
桜の撮影には不可欠といっても良いほど効果を感じられると思います。
不要な光の反射を除去することが出来ます。
反射が消えると、桜(被写体)本来の色が見えてきます。
特に、川や海面などの水面やガラスなどの反射の除去の効果は高く、水中の被写体も撮影可能に。
空の青色を濃くする
葉などの反射を除去
色彩のコントラストを高める
PLフィルターの二重になった枠のうち、前側の枠を少しずつ回転させて使います
フィルター枠をまわしながら効果の強弱を確認
効果が強すぎると、爽やかな青空が濃い青になってしまったり新緑のみずみずしさが無くなってしまう事もあるため回転させて調整が必要です。
フィルター装着により光量が少なくなるためシャッタースピードが遅くなり多少ブレの恐れあり。
太陽とカメラの向きによっては片ききがある
桜の水面反射を取りたいときには回転させて効果を弱めるか、フィルターを外した写真と撮り比べてもよいでしょう。
寿命があり、熱と紫外線に弱い。高温での保管(60℃以上)や、太陽光の下に裸で長時間置くと痛む。
超広角レンズでは画像の端に黒い影が写りこみ、けられる事がある。
白い紙の上にPLフィルターを置く。ニュートラルなグレー色=正常、黄色っぽい=買い替え時期。
amazonなどの安価品は、使用すると色の濁りやムラが感じられるものもあり、ハイエンドフィルターでは使用時の色の濁りが少なく、より鮮明に写すことが出来るようです。
筆者が使用しているのはこちらのPLフィルターです。
口径(mm)
52mm
55mm
58mm
62mm
67mm
72mm
77mm
82mm